にがりの豆知識

にがりとは?

海水を煮詰めていくと水分が蒸発していき、塩が結晶となって現れてきます。この塩を取り除いて残った液体が「にがり」です。漢字で「苦汁」と書きます。文字通り、直接舐めると苦く感じます。
にがりは、海水を煮詰めて作ったいわゆる「天然にがり」と、豆腐を固めるための特定の成分しか入っていない工業用にがりとがあります。
にがりには主成分である塩化マグネシウムの他、次のような成分が含まれています。

成分 主な作用
マグネシウム カルシウムが骨を作る手助けをします。不足すると高血圧などの病気を引き起こすといわれています。
ナトリウム 体内の水分バランスを調整します。不足すると疲労の原因になるといわれています。
カリウム ナトリウムとともに体内の水分バランスの調整をします。不足するとむくみなどの原因になるといわれています。
カルシウム 体内のカルシウムのほとんどは、骨と歯を構成しています。不足するとイライラの原因になるといわれています。
体内の鉄分の多くは血液中に含まれます。不足すると貧血症になるといわれています。

にがりの使い方

□毎日のミネラル補給に。

ペットボトル(500ml)の水に、にがりを3〜4滴加えて飲みます。現代人に不足しがちなカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルを手軽に摂取することができます。

□料理の風味が増します。

パスタを茹でるとき、肉や野菜を下茹でするときににがりを数滴加えますと、素材に味がしみ込みやすくなり、料理の風味が増します。

□ごはんをふっくら炊き上げます。

お米3合に対して、3〜4滴のにがりを加えて炊いてください。ごはんがツヤよく、ふっくらと炊き上がります。

□肉を柔らかくします。

カレーやシチューなどの煮込み料理には、煮汁に3〜4滴加えます。唐揚げや生姜焼きでは下味の調味料に数滴加えますと肉がふっくらとやわらかく仕上がります。

□野菜の煮崩れを防ぎます。

肉じゃがなど野菜の煮込み料理の際に数滴加えますと、野菜の煮崩れを防ぎ、野菜の甘味が増します。

□入浴剤として

200リットルのお風呂に小さじ1杯程度のにがりを入れて入浴します。

□ガーデニングに

肥料として使う場合には、約1,500倍に薄めて週に1回程度与えます。
土壌改良に使うときには、約100倍に薄めて、種まき、植え付けの前の土壌に加えて撹拌します。

【にがり使用上の注意】

○ 原液のまま飲用しないでください。
○ 一度に多量に摂取するとお腹がゆるくなることがあります。
○ 1日10cc以上摂取しないでください。

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